2020年9月2日水曜日
壊れないRadio
一入亭で何かをしているときは、たいていこのラジオで音楽などを聴いています
隣の家と離れているので、ボリュームを大きくしても大丈夫です
ジャズ、クラシック、ポップスなどが好きです
それに漫才や落語なども聴いています
10年以上前に「ぼやき川柳」をこれで知り、はまりました
ソニーのスカイセンサーICF-5600というタイプです
1974年の夏(暑かった!)に秋葉原の電気街で買いました
その頃はお金に不自由していましたが(今も自由とはいえませんが)、大枚をはたきました
秋葉原駅の高架ホームに立ち、これが入った箱をぶらさげた、その重さを思い出します
当時はFM放送が人気で、情報誌がFMレコパル、週刊FM、FM funの3誌もありました
2週間分の放送日時、演奏者、演奏曲目、演奏時間などが載っていました
いい音で聴きたくて、FM放送の受信に主眼をおいたこの最新型ラジオを買ったのでした
いまでもふつうに聴けますが、老化現象はあらわれてきました
ボリュームが勝手に小さくなる時があります
また、ボリュームのダイヤルを回す際に雑音が入ります
それでもいまのところ、ある日とつぜんご臨終になるとは考えられません
先日、25年間見た東芝のブラウン管テレビを廃棄しました
このごろは画面の上部半分が伸びて、下部半分が縮んできていました
時報の丸い時計が、おにぎり形に見えてきたのでそろそろヤバイかなと思ってました
番組内容の把握には大きな支障はなかったのですが、引っ越しを期に廃棄しました
いまは別のソニーの15年もの(これもブラウン管式です)でテレビを見ています
このあいだ、その画面がほんのわずか、右に2度ほど傾いているのに気がつきました
この右肩下がりがジワジワ進行していくのかなと思います
ラジオにしてもテレビにしても、こうして何十年も使えるのは有り難いことです
こういう長寿命の製品を作った人たちの技術力と職業意識の高さに感謝しています
ふた昔前ぐらいまで、海外で日本の家電品がもてはやされたのは当然でした
それはじつはメーカーにとっては痛し痒しだったのですね
気に入った製品がいつまでも壊れなければ、新しい製品を買う必要がありません
一人の人が一生に一台しかラジオやテレビを買わないのではメーカーは困るのです
どんどん買ってもらいたいがために、メーカーはどんどん道を踏み外していきました
必要のないモデルチェンジを次々したり、大金をかけてCMを流したり、などなど
東芝はついに原発事業に失敗して、サザエさんのCM料も払えなくなりました
壊れないRadioをこれからもたいせつにしたいと思います
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