2020年9月20日日曜日

社交ダンス

どんなダンスのセンスもないと思っています
それでも社交ダンスをやってみたいとかねがね思っていました

ゼロからスタートしたのは昨年3月でした
熱心に教えてくれる先生のもと、7、8人の生徒の一人としていろいろなダンスを習っています
これまでに、ルンバ、タンゴ、ワルツ、ジルバ、ブルース、サンバ、スロー、をやりました

新しい種目を始めるたびに、頭と身体がはげしく動揺します
先生のいっていることがなかなか分からず、たとえ分かっても身体が動かない
それをどうにか納得させて、一曲通して踊れるようになってすこし安堵する
それを1年半繰り返してきました

この夏ごろになってようやくすべての種目をなんとか通しで踊れるようになりました
そんな矢先、先生から、〇〇さんはきょうから中級です、といわれました
えーっと思いました

中級になるととうぜん踊りの内容がレベルアップして難しくなります
踊るたびに頭と身体がきつく混乱する日々がまた始まりました

毎週日曜日、朝9時半から昼までのレッスンがきょうありました
種目によって踊れたり踊れなかったりです
全身どこもかしこもめいっぱい使うのでとてもくたびれます

話は遡りますが、社交ダンスをやってみようと思ったのには二つわけがありました

ひとつはヨーロッパで長い自転車旅行をしようと思っていたからです
その旅のあいだにひょんなことから社交ダンスをするはめになるかもしれない
その日のためにすこしは踊れるようになっておこう、と…

もうひとつはクルーズ船で地球を一周する旅にいつか出てみたいと思っていたからです
何日も洋上で過ごす旅の無聊を社交ダンスで慰められたらすてきだなあと考えていました
オールバックにしてタキシードを着てオードトワレをまとって…

そしてどうなったと思いますか?
自転車旅行へは何度も行きましたが社交ダンスらしきものにまったく遭遇しませんでした
クルーズ旅行の方はといえば、こちらはコロナ禍とともに夢自体しぼんでしまいました

それなのにどうして今も社交ダンスをやっているのでしょうか?
それは社交ダンスそのものが楽しくなったからです

社交ダンスをする時の頭や身体のはたらきはふだんととても違う感じがします
けっこうきついのですが、心地よいことでもあります
自分というまことに小さな存在にもまだ幾許の余地があると気づける瞬間です

今はこう思っています
たいそうな目的などなくても社交ダンスは楽しい!





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