イギリスの哲学者ラッセルはこの本の中で、
教育は、かつては多分に、「楽しむ能力」を訓練することであると考えられていた
と書いています
楽しい生活をしていくためには何が必要でしょうか?
わたしたちはそれを、たとえばお金や余暇など、外在的なものに求めがちではないでしょうか?
楽しいことの条件は自分の外にあり、それを手に入れられれば楽しくなると考えやすいのです
しかしじっさいには何かを楽しむためにはまずそれなりの能力が必要です
衣食住はもちろん、娯楽や芸術でもその分野の高い能力があれば楽しみはより深まります
そのような能力はやはり訓練することなしには身につけられないと思います
「楽しむ能力」は自分で意図して身につけなければなりません
人生を楽しめる能力を身につけておくことはとりわけ高齢になってから大切です
自らの能力を活用して楽しく暮らしていくことが質の高い老後には欠かせないからです
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