その源をたどると古代ギリシャのアリストテレスに行きつくとか
ニコマコス倫理学のアリストテレスです
その技法は ①主題提起 ②論証 ③主題の再確認でした
この型の論文はアメリカ式と言うそうです
別にフランス式というのがあってその展開の仕方が興味深いです
対立する見解を示しながらそれらを止揚してそのどちらとも異なる見解を出すのだそうです
アメリカ式のように自分の主張を一方的に論証するだけではないのです
小熊さんは論文の書き方は学問研究だけでなく実社会にも応用できると何度も言っています
自分の経験に照らしてその通りだと思いました
わたしは日本の手仕事を次世代へ伝承することを目的としたブログを書いています
「藁竹茅」といい藁細工と竹細工と茅葺きの3つを主題にしています
それぞれの作品の製作過程を写真や動画に説明文をつけて公開しています
そのブログ記事を作成する際のスタンスが数学などの科学と同じであることに気がつきました
つまり
①どういうプロセスでやったのかを公開する
②それに異論があったら再びやってみる
③その繰り返しで定着したものをみんなで共有する
④そのうえでさらに工夫をする
「科学と『魔法』はどこが違うか、明らかです。魔法はプロセスを公開しません。魔法では、プロセスを秘密にし、結果だけ見せて『すごい』と思わせます。それに対し科学は公開が原則で、誰でも疑っていいし、お互いに批判や対話しながら進歩できます。」P.76
知らず手仕事を科学していたのかとちょっと快感です
0 件のコメント:
コメントを投稿