2020年6月26日金曜日

『職人』 竹田米吉

印半纏(しるしはんてん)
半纏には二種類ある。「仕事半纏」と「通い半纏」である。通い半纏はよそいきで正装で、祝儀不祝儀には、ま新しいのを着た。大工ならよいおとくい(旦那といった)の、また棟梁の印を染めぬいた半纏を着るのを誇りとした。おとくいの屋敷に伺うときはその旦那の名入りの印半纏を着て行く。

小回り
昔は土方の専門用語で、一日にし遂げる仕事の分量を指す。彼らの賃金は規則で一定であるから、小回りは仕事の分量の指示のみですんだ。

常傭(じょうよう)
雇用形態のいかんを問わず、期間を定めず常時雇用される労働者。

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