2020年12月21日月曜日

『さよなら、俺たち』 清田隆之

 

かつていた職場に「我々」ということばを頻用する「おじさん」がいました
ミーティングやプレゼンなどで機会あるごとにこの言葉を使っていました
職場には女性もたくさんいました
彼の「我々」にはとうぜん彼女たちも含まれることになります

「おじさん」はなぜ「我々」ということばを好んで使っていたのでしょうか?
たぶん自分は組織の意見を代弁していると強調したかったのだと思います

「我々」ということばが嫌いです
男らしさや勇ましさを過剰に感じるためです
いまは退職して組織から離れており「我々」を使う状況にありません
清々しい限りです

この国はもう何十年もよたついてきました
そのことの原因の一つは「おじさん」の跳梁跋扈にあるとみています
自分も「おじさん」には違いないですがもう組織には属していません

ありとあらゆる組織から「おじさん」を間引くこと
そしてバランスの取れた老若男女による集団に立て直すこと
それがこの国には不可欠だと思う年の瀬です


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