2020年11月28日土曜日

『老後に備えない生き方』 岸見一郎


「老後に備えない」とはとりたてて老後対策はとらないということですね
人生哲学をことさらに更新しないであちらまで行ってしまおうというわけです
何かにつけ面倒くさがりの方にはピッタリの考え方かと存じます

しばらく前にこの人の『老いる勇気』という本を読みました
そして健康を除く老いの問題の大半はじつは若い人にとってもだいじだと実感しました
この本でも同じような読後感を持ちました

年齢や性別などを越えて、まず人として大切な何かがあるということです
その老若男女共通のだいじな何かとはいったいどのようなものでしょうか?

「人生は後悔の集大成にならざるをえない」 だからまず過去を手放すこと

「あらゆる悩みは対人関係の悩みである」 けれどまた

「生きる喜びも幸福も対人関係の中でしか得ることはできない」

「自分のまわりに自分を嫌う人がいることは、自分が自由に生きていることの証(あかし)であり、自分が自由に生きるために支払わなければならない代償である」

「およそあらゆる対人関係のトラブルは人の課題に土足で踏み込むこと、あるいは踏み込まれることから起こる」

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