「自省録」はこれまで何度か読んだことがありました
今度は、岸見一郎さんによるこの解説本を読んでみることにしました
最後のところで、「死」についての考えが岸見さんとアウレリウスでは異なっていました
アウレリウスは、死も病気や老いと同じようにひとつの変化だと言います
岸見さんは、死ねば人格の連続性が保たれるかどうか分からない
だから死を病気や老いと同等には扱えないと言います
これを読んでいて、私は「生物はなぜ死ぬのか」という本を思い出しました
著者の小林武彦さんという生物学者は、この本の中で次のように書きました
地球上にはおびただしい数の生物が存在します
それらの生物は地球環境の変化と他の生物との生存競争にさらされます
環境に適応し競争に勝った生物は進化します
適応できず競争に負けた生物は滅亡します
進化した生物は絶滅した生物の身体と餌を食べてまた進化する機会を得ます
その絶滅の最小単位が死です
死は、科学的に見れば、生物の進化にとって不可欠のことです
アウレリウスも死を理性的に眺めて、人間のコントロールが及ばないことと考えています
アドラー心理学者の岸見さんは、生と死の間には絶対的な断絶、深淵があると見ています
人の死も、生物の進化のサイクルの一部として見る方が、私はしっくりきます
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