2025年9月16日火曜日

NEXUS 情報の人類史 上 ユヴァル・ノア・ハラリ


このごろ見たり聞いたり時にちょっと気味が悪いのはAIとポピュリズムです
気にしなくてもいいのかどうか考えていました

そのどちらも情報ということに強くかかわっていると思います
そこでそのかかわり方を具体的に知りたかったのです
この本がそのことに応えてくれると思いました

まず教訓から始まっています

「自分が制御できない力はけっして呼び出すな」  ゲーテ「魔法使いの弟子」

自分の手に余る力を呼び出す傾向は、個人の心理ではなく、私たちの種に特有の、大勢で協力する方法に由来する
人類は大規模な協力のネットワークを構築することで途方もない力を獲得してきた
いまそうしたネットワークは、その構築の仕方のせいで力を無分別に使いやすくなっている
そのネットワークを支えているのがAIで、それを利用するのがポピュリズムです

ポピュリズムは多くの人にとって魅惑的になってきている
歴史は有害な物語を信じることから起こる悲劇的な間違いによって決まる場合が多い

ポピュリズムは虚構を振りまく
もともと虚構には真実よりも有利な点が二つある
第一に、虚構は好きなだけ単純にできるのに対して、真実はもっと複雑になりがちだ
第二に、真実はしばしば不快で不穏であり、虚構はいくらでも融通が利く

                       知 恵
                     ↗ 
情報の素朴な見方   情 報 → 真 実 
                     ↘ 
                       力

                       知 恵
                     ↗ 
                 真 実      
               ↗     ↘  
情報の複雑な見方   情 報         力
               ↘     ↗
                 秩 序     
                       
情報ネットワークの歴史は、つねに真実と秩序のバランスの維持にまつわるものだった
秩序のために真実を犠牲にすれば高くつくのとちょうど同じで、真実のために秩序を犠牲にすれば、その代償を払う羽目になる

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。