2024年3月24日日曜日

『「持たない!」生き方』米山公啓

ときどき図書館でふと見かけた本を手に取って読んでみます
きょうはこれ

神経関係の医師ということで和田秀樹さんと書くことが似ていました
明らかに重複している部分もあります
こちらの本は今から20年近く前の2005年刊です

何を持たない方がいいのか
それを5つ挙げています

1「大きな家」を持たない
2「健康神話」を持たない
3「肩書き」を持たない
4「孤独な時間」を持たない
そして
5「余分な金」を持たない

いまの自分はこれら5つを持っていません
それで幸せかと問われたらどうだか分かりません

読んで面白かったのは最後の「老いる前にやるべき6つのこと」です

1「時間を忘れる時間」を持つ
2 定年までの服を捨てる
3 既製のものを拒否する
4 形のあるのものを残す
5 友人に会っておく
6 やはり世界一周を

「老いる前」というのはこの本の書かれ方からすると定年後からしばらくの間でしょう
ちょうど自分はそこにいると思います
そこで自分はどれくらいできているか考えてみました

1と3と4はかなりできていると思います
2と5はまだ不十分です
6はこれからやってみたいことの一つです

なんか楽しみだな!

とはいえこの本は全体的には退職後の男性の視点で書かれています
それだから自分にマッチしていると言えるし
それだけ限られた意見でしかないとも言えます
そのあたりを塩梅して読んでおこうと思います

2024年3月8日金曜日

『運動脳』アンデシュ・ハンセン

 


これから少し古い話をさせていただきます

ちょうど50年前の今頃にわたしは家を出て大学受験のために浪人する決心をしました
家を出た先は新聞配達所が提供してくれた下宿でした
その下宿で寝起きしながら毎朝夕に新聞を配達し勉強をしました
新聞配達は規則正しい生活の支えであり細々とした収入の源でした

新聞配達は歩いたり自転車を漕いだりして体を動かします
若かった自分にはそれほどきつくない労働でした
雨風や雪の日はともかく大体毎日いい気分転換にもなっていました
おかげで希望した大学に入学できました

この本の帯に
「歩く・走る」で学力、集中力、記憶力、意欲、創造性、全部アップ!」
とあります
そんなうまい話があるわけがないと思われるでしょう

新聞配達をしながら受験勉強をしたわたしには納得がいきます
運動はその後のわたしの人生に欠かせないものになりました
これからも運動しながら残りの人生を歩んでいきたいと思っています

有明の月のひかりを待つほどにわが世のいたくふけにけるかな 藤原仲文