わたしにとってこれまで仏教との関わりは葬式などの弔いを通じてだけでした
誰かの死に際して手を合わす、仏教はそれ以上でもそれ以下でもありませんでした
高い戒名料や布施を寺に払うたびに「仏教とは何ぞや?」という思いにかられました
「仏教は死者だけでなく生きている者のためにもある」
そういう耳寄りな話をどこかで誰かから聞いた気がするのだけど...
仏教はどのようにして現に生きている人のためになるのでしょうか?
僧侶は死者に経をあげるだけでなく生きている者にも有益な説法ができないのでしょうか?
そもそも人々の心に響く話しができる住職がいったいどれだけいるのでしょうか?
仏教はわたしにとって?だらけだったのでした
ヴィパッサナー瞑想のことはユヴァル・ノア・ハラリの本を通じて知りました
彼はこの瞑想法を自分の生活に取り入れその効果を絶賛していたのです
それがどのようなものかもっと知りたくなりました
例により川越市立図書館で関連の本を探してみました
何冊かあった本のなかでこの本が一番読みやすそうでした
読んでみたところ瞑想の説明が分かりやすいだけでなく仏教についての理解も深められました
ヴィパッサナー瞑想とは何か、多くの人は知らないでしょう
まずこのことについて明快に説明されています
それはとても実用的、実際的、実践的な日常生活で使える瞑想法だと思います
それを知ることができたのが第一の収穫でした
予期しなかった収穫は仏教における瞑想の大切さを知ったことです
というか瞑想こそ仏教の核心ではないかとさえ思います
人々を苦悩から解放するという仏教の智慧の中身がヴィパッサナー瞑想なのです
ヴィパッサナー瞑想は釈迦の説法に基づき、人生の苦悩の解決の道を教えるものです
ここに立ってみれば私がこれまで見てきたのは金欲にまみれた葬式仏教でしかないのでした