2018年12月27日木曜日
『心身症の治し方がわかる本』 岩崎靖雄
二十代の前半から現在に至るまで十二指腸潰瘍を患っています
そのあいだずっとではないですが相当な腹痛がした時もありました
薬を飲んで治ったり、何もしないで治ったりしました。
治っても再発するので、この病気とは一生付き合わなければならないものと思ってました
先月何かのきっかけで自律神経と腹痛の関係について知りました
ストレスによって自律神経が乱れて腹痛につながる自律神経失調症です
これへの対処法として食事方法、睡眠、休養の改善があげられていました
これらを実践するとかなり腹痛が軽快しました
自分は自律神経失調症なのだと思いました
その自律神経失調症についてさらに調べようと図書館で本を探しました
そこで出会ったのがこの本です
まず心身症の医学的な定義はつぎのとおりです
身体疾患の中で、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、
気質的ないし機能的障害が認められる病態
ひらたく言うと、心身症は心の問題が原因でおこる体の不快な症状や病気のことです
精神面での症状が目立たないため一見するとからだの病気と誤解されがちです
原因は心にあるため、心の問題を解決をしないと治療を受けても思うように回復しません
心身症は病気の原因や経過に心の問題の影響をおおきく受けている様々な病気の総称です
心身症にはなりやすい性格の人がいます
そのひとつに「人の言葉や評価が気になるタイプ」があります
「表面的には独立的、でも本当はもっと評価されたい」
「気になるタイプ」の人は、いつもきちんとしていなければ気がすみません
自分の意見よりも周囲の都合や意見を優先させてしまいます
仕事や人づき合いのためなら自分を犠牲にしてもしかたがないと思っています
物静かで慎ましい「しっかり者タイプ」に似たところがあります
「完璧主義者タイプ」とも共通の性質を持っています
一見、活動的で野心家のように評価されています
実際には人の目が気になり、批判されたり嫌われることを恐れ八方美人になってしまいます
無意識の部分では、愛されたい、かまってもらいたいという欲求が強いとも言われています
自分が満足するよりも、他人や世間がどう見るかのほうを重要視します
いつも自分が十分に評価されていないように感じています
もっとよく思われたいために無理に状況に合わせる言動をとったりします
「24時間続く不安や緊張が潰瘍をおこす」
このような性格は「潰瘍性格」とも言われます
心身症として胃潰瘍や胃炎のような病気が起こりやすい性格と言われています
自律神経のうち交感神経は活動時に、副交感神経は内臓や器官を休ませる時に働きます
このタイプの人はいつも不安や緊張を感じながら生活しています
そのため交感神経と副交感神経の両方の興奮が強くなります
交感神経の興奮は胃壁の血管を収縮させ、胃粘膜の修復能力がおとろえます
その状態で副交感神経が興奮すると、胃液などの分泌が増えます
すると胃液が胃壁を傷つけ炎症や潰瘍をおこします
薬の服用で症状を改善することができます
しかしストレスを根本的に解消しなければ再発してしまいます
「ライフスタイルの改善と食事のとり方に注意する」
ストレスが原因の胃潰瘍や胃炎はライフスタイルを見直すことで根本治療できます
私生活では仕事のことを考えないようにします
熱中できる趣味を見つけて、無心になる時間を作るように心がけます
胃の不調は、食事との関係が密接です
ランチは職場から離れてとるとか、考えごとをせずに食事を楽しむようにします
打ち合わせをしながらの食事や、興奮状態での食事は厳禁です
食後には十分な休憩をとって、胃腸がスムーズに働くように工夫します
こうして読んでくると自分は心身症で十二指腸潰瘍なのだということがよく分かりました
それにしても「潰瘍性格」というネーミングは悲しいです
たとえば同じ音で「海洋性格」なら、おおらかで好ましそうな性格がイメージできます
「潰瘍性格」は画数多すぎで、いかにも面倒くさそうな性格の感じがします
わたしの性格をぴったりと言い当てられている気がします
性格が分かって良かったですよ
このうえは性格をばっちり意識して目的達成のために行動していきます!
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿