2009年11月3日火曜日

『天狗争乱』 吉村昭

わたしが本を読んでみようと思うきっかけは、

・新聞で書評を読み、面白そうだと思った場合

・ある本にその本について取り上げられていて、面白そうだと思った場合

・図書館で見かけて、面白そうだと思った場合

などです


わたしは独身の頃は小遣いがふんだんにありました

書店で本を立ち読みしていて面白いと思ったらすぐに買うこともよくありました

このごろはほとんど本を買わずもっぱら川越市立図書館で借りて読んでいます


吉村昭という作家の名を初めて知ったのは日曜名作座というNHKのラジオ番組でした

古関裕而の郷愁のこもったテーマ音楽とともにはじまるこの番組は51年間放送されました

この番組を知ったのはわたしの母を通じてです

ラジオの音量を小さくして寝しなによく聞いていました


わたしも50歳を過ぎて日曜の夜にこの番組を聞くとなんだかほっとして寝られるのでした


ある晩に吉村昭が原作のドラマが流れました

そのストーリーに惹きつけられてこの人の本を読んでみようと思ったことを覚えています


「天狗争乱」は江戸末期に幕府に対して一種の反乱を起こした水戸藩士達の物語です

彼らの行動はわたしの持っていた江戸武士のイメージとはかけ離れていました

躍動的でとても生き生きとしていたのです


わたしはこの本を面白いと思いました

しかしその後吉村昭の著作を全部読むことになるとはこの時は思いもしませんでした

 

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