2024年4月1日月曜日

『語学の天才まで1億光年』高野秀行


わたしは大学生の時にはじめて海外へ行きました
行先はヨーロッパアルプスでした
モンブラン、マッターホルン、アイガーというアルプスの名峰に登るためです

その山登りの合い間に店や駅や宿で耳にしたフランス語に心を惹かれました
それで帰国してからフランス語の勉強を始めました
それをほとんど使う機会もなく勉強は数年で終えました

それから数十年たったのちヨーロッパへ自転車旅行に出かけました
ライン川に沿ってスイスの源流からオランダの河口までキャンプしながら走りました
旅の途中でフランス人の自転車乗りと知り合い旅を共にしました
日本へ帰ってからフランス語の勉強を再開しました

その友人とはその後自転車旅に何度も行き一緒に走った距離は5,000㎞に及んでいます
旅の間は彼とフランス語で話をしています
わたしにとってフランス語は旅をするための言葉です

この本の中で著者の高野さんはフランス語に別れを告げています
フランス語にまつわるもろもろが嫌になってしまったのです
その話を読んでわたしも複雑な気分になりました

わたしにとっては旅をするための道具に過ぎないフランス語も重い歴史を背負っている
フランス語を使うのであればその歴史について不知ではいられません
その歴史を知ってフランス語を使うことに対して気が重くなってきました

この4月からは気分を一新するためにスペイン語の学習を始めることにしました


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