2024年4月30日火曜日

差し茅 8年目の2日目

茅拵え

きょうは武蔵さんと由香さんに茅拵(こしら)えを手伝ってもらいました

先日太陽さんと返して乾かした茅をまとめて長さ180㎝の荒縄で二重に縛ります
それをトリマーを使って根元から長さ80㎝ずつ二つに切ります
切った茅束をシルバー3に積んで一入亭に運び雨の当たらない場所に置いておきます

14時頃から霧雨が降ってきましたが最後までなんとか終わらせることができました
濡れている茅はあとで干して乾かすことにします

昨年まではこの作業を一人でやって三日かかりました
今年は三人でやったのでたった一日で終わりました
この調子でいけば全体の作業が例年の半分くらいの期間で終わりそうです
有難いことです


2024年4月29日月曜日

差し茅 8年目の1日目

茅返しの終わった茅場

一入亭(ひとしおてい)の差し茅はこれまで7年間一人で作業をしてきました
今回8年目は毎回一緒に作業してくれる人がいます

きょうは茅場の茅返しを太陽さんとしました
茅返しは冬のあいだ雪の下で寝かせた茅に日を当てる作業です
一人でやると丸一日かかる作業です

今年はそれが有難いことに半日で終わりました
あっという間に終わり疲労感もさほどありません
助っ人の力を得てあっけなく終わった感じです


2024年4月1日月曜日

『語学の天才まで1億光年』高野秀行


わたしは大学生の時にはじめて海外へ行きました
行先はヨーロッパアルプスでした
モンブラン、マッターホルン、アイガーというアルプスの名峰に登るためです

その山登りの合い間に店や駅や宿で耳にしたフランス語に心を惹かれました
それで帰国してからフランス語の勉強を始めました
それをほとんど使う機会もなく勉強は数年で終えました

それから数十年たったのちヨーロッパへ自転車旅行に出かけました
ライン川に沿ってスイスの源流からオランダの河口までキャンプしながら走りました
旅の途中でフランス人の自転車乗りと知り合い旅を共にしました
日本へ帰ってからフランス語の勉強を再開しました

その友人とはその後自転車旅に何度も行き一緒に走った距離は5,000㎞に及んでいます
旅の間は彼とフランス語で話をしています
わたしにとってフランス語は旅をするための言葉です

この本の中で著者の高野さんはフランス語に別れを告げています
フランス語にまつわるもろもろが嫌になってしまったのです
その話を読んでわたしも複雑な気分になりました

わたしにとっては旅をするための道具に過ぎないフランス語も重い歴史を背負っている
フランス語を使うのであればその歴史について不知ではいられません
その歴史を知ってフランス語を使うことに対して気が重くなってきました

この4月からは気分を一新するためにスペイン語の学習を始めることにしました