2019年4月14日日曜日

『リラックスのレッスン 緊張しない、あがらないために』 鴻上尚史


鴻上尚史さんの本は面白い
そうはいってもこれまでにつぎの2冊しか読んでいません

『孤独と不安のレッスン よりよい人生を送るために』
『不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか』

この『リラックスのレッスン』を図書館で見つけたとき早速読むことにしました

いまの暮らしは緊張とは縁遠いので取り立てて読む必要のない本だとは思いました
でも前に読んで面白いと思った本を書いた人が新刊を出したら読んでみたくなります

この本には日常生活の場面で緊張をどうやってやり過ごすかが書かれています

鴻上さんはその方法を演劇の理論から引っ張て来ています
具体的にはスタニスラフスキー・システムを紹介するかたちです

役者が舞台での緊張をどう解くか、どうやって良い演技をするか

そこには方法があります
そのやり方で面接やプレゼンといった日常生活で緊張する場面を乗り切るという提案です
そこには緊張とはほど遠い生活をしている人にとっても何か学ぶべきことがあると感じました

・緊張は過剰な自意識に起因しているので自意識に気持ちが向かないようにする

・自意識に気持ちが向くのは思考力やエネルギーに余裕があるから
・なので思考やエネルギーに余裕がない状況にあえて自分を追い込む
・すると自意識から自由になってのびのび生きられる

緊張を回避する二つの方法があります

まず「与えられた状況」に集中すること

それは日常生活で自分のやりたいことを懸命にやるってことかな
その前にやりたいことを明確にするというのは難しい作業です
それができてからという話ではあります
そのうえでやりたいことに心と体を集中させる

もうひとつは「目的」と「障害」を意識して「葛藤」すること

こうすることで自意識は正面にいる強い敵から、後で見つめる微力な味方に変わります
ここでも「目的」と「障害」を具体的にすることがまず必要です

実際やるのは簡単ではないにしろ、分かりやすい方法ではないですか?