2017年11月30日木曜日

冬迎 つづき


一入亭を積雪から守るための準備=冬迎の作業をします
前回はシート掛けの作業をしました
今回は囲い板の設置と植木の養生をします


囲い板
一入亭の側壁の戸や窓の部分を雪から保護するために囲い板を設置します

<道具>
ハシゴ(中)、ロープ

板を囲う方法は二つあります
ひとつは戸や窓の両側に十手という金具を取り付けて、戸や窓に密着させて囲い板を落とし込む方法です



もうひとつは方立(ほうだて)と呼ばれる柱を軒下に立て、そこに取り付けられた十手に囲い板を落とし込む方法です
凍結防止のために水抜き作業が必要な水栓や給湯器があるところにはこの方法でします










植木の養生
養生が必要な植木はアメリカンチェリーとモミジとナンテンです

まずは今年で6年生ぐらいで樹高が5メートルを超えるアメリカンチェリーからです
まだ幹が細いので三又(さんまた)で支えてやります。その三又の立てかけ方です

<道具>
スコップ、ハシゴ(中)、鋏

<材料>
丸太(長さ三間)×3本、丸太(長さ一間)×3本、荒縄(太さ2分5厘、長さ6間)×1本

木の根元から3尺離れたところに深さ30センチの穴を等間隔で3つ掘ります
下のように木の根元と穴を結ぶ直線上に丸太を3本並べます















荒縄の中央部分にトックリ結びを作り、下のように真ん中の丸太の先端に通して結びます
縄の長さは丸太の太さや巻く回数に応じて決めます



トックリ結び
トックリ結びの一方の端を3本の丸太にからみつけます
ここでは1本につき4回からめています


トックリ結びのもう一方の端を同じようにからみつけます









からみつけた縄をトックリ結びの方向に詰め、全体を引き締めます





縄の端で上の丸太と中央の丸太、中央の丸太と下の丸太のそれぞれに割りを入れきつく締めます



締めた縄の末端をかた結びします









できあがった三又をヨッコイショ(ウイチさん、笑)と持ち上げます。まず中央の丸太の根元を穴に入れます
ついで左右の丸太をそれぞれ左右の穴にいれます
丸太が重いので人手があればこの作業は二人以上でやることをおすすめします
丸太のあいだに支えの丸太を結びつけます
さいごにハシゴを三又にかけてのぼり、木の枝を荒縄で三又に結びつけてできあがりです




モミジ(左側の木)は23年生で強いので枝だけを荒縄で中央に絞り込みます















モミジのひこばえを切ったらどなたかの備蓄品が丸見えになってしまいました
ごめんなさいね

これで冬を迎える準備ができました