2004年8月7日土曜日

吉村昭 2010年8月7日 戦艦武蔵(1966)

日本海軍の関係者は巨大戦艦「大和」と「武蔵」を完成させることに国の命運を賭けた
この二隻で大東亜戦争に勝利できると自ら信じた

「武蔵」の建造を民間造船会社が受注した
会社の人々は、いちにちも早く「武蔵」を作りあげることに力をふり絞った
彼らもまた、この巨大な新型戦艦が海上に浮かべば国土は守られるであろうと信じていた

沢山の人々の夥しい努力によってようやく「武蔵」が完成した

その時すでに太平洋戦争の勝敗を決するのは巨大戦艦ではなくなっていた

多数のあるいは巨大な戦闘機が主役になっていた